

結婚式に高齢者ゲストを招待するときに必要な配慮を紹介

結婚式のゲストリストに高齢者が含まれている場合は、ゲストそれぞれの事情に合わせた適切な配慮が必要です。
式場に集まる全てのゲストが楽しい時間を過ごせるよう、挙式前からしっかりと準備を行いましょう。
本記事では、結婚式に高齢者を招待するときのポイントや必要な配慮について詳しくご紹介します。
「大好きな祖父母に晴れ姿を見せたい」「一生に一度の素晴らしい日を、お世話になった高齢者ゲストと楽しく過ごしたい」と考える新郎・新婦は、ぜひ参考にしてください。
結婚式に高齢者ゲストを呼んでも大丈夫?
結婚式に高齢者ゲストを招待するときは、「ゲストの気持ちを尊重すること」「健康状態を確認すること」が大切です。
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
高齢者ゲストの気持ちを尊重する
高齢者の中には、体力的な問題や移動の不安からイベントごとへの参加をためらう人が少なくありません。
高齢の祖父母や高齢の親族、高齢の恩師などを招待する場合は、事前に本人の意向を確認しましょう。
本人の意向を確認するときのポイントは、「絶対に来てほしい」などと強く誘わないことです。
「体調が良ければ」「参加できそうなら」と優しく声をかけましょう。
断ることに罪悪感を覚えさせるような誘い方は、高齢者の負担になります。
本人が迷っている場合は、「参加しやすい環境を整えること」を適切に伝えると、参加への不安を減らせるでしょう。
高齢者ゲストの健康状態を確認する
高齢者の健康状態は、個人によって大きく異なります。
以下の事項について、プライバシーの侵害にならない程度に本人または家族に確認しましょう。
- 持病の有無
- 足腰の状態
- 食事制限の有無
- 長時間の外出が可能かどうか など
高齢者の健康状態を把握しておけば、結婚式当日に必要な配慮を手配しやすくなります。
外出に当たって医師の許可が必要な場合もあるため、健康状態の確認は事前に余裕を持って行いましょう。
結婚式に高齢者ゲストを招待するときの配慮
高齢者ゲストを招待する際には、移動、席次、料理などの面で適切な配慮が必要です。
それぞれの「ポイント」について、詳しくご紹介します。
移動の配慮
結婚式場までのアクセスや会場内での移動が、高齢者の負担になることがあります。
移動の負担を軽減できるよう以下のような配慮を行いましょう。
- 移動距離が短く、段差や階段を避けられる会場にしてもらう
- 移動手段を確保する(タクシーや送迎バス)
- 駐車スペースを確保する
- 式場に案内スタッフを配置してもらう
車椅子の用意が必要な場合は、事前に式場と打ち合わせておくことをおすすめします。
席次の配慮
結婚式での席次は、高齢者ゲストが快適に過ごせるかどうかを左右する重要な要素です。
以下のポイントに配慮して、ストレスを感じずに過ごせる席を用意しましょう。
- 車椅子でもスムーズに出入りできるか
- 体を動かさなくても高砂や式の進行が良く見えるか
- 同世代のゲストや知り合いのゲストと近いか
高齢者ゲストの中には、トイレが近かったり長時間座っていることが難しかったりする人もいます。
自由に出入りしたいゲストには、出入り口に近い席を用意するのがおすすめです。
また高齢者ゲストは、体の向きを変えるのも負担になります。
振り返らないと高砂や式の様子が見えない席は避けましょう。
この他、同じテーブルのゲストを顔見知りや同年代でそろえると、高齢者ゲストの居心地もよくなります。
料理の配慮
高齢者ゲストの中には、かむ力や飲み込む力が弱くなっている人、体調や持病により食事制限がある人がいます。
結婚式での食事は、個々の事情に合わせて、食材のカットや軟らかいメニューへの変更、減塩・低糖質メニュー、アレルギー対応などを行いましょう。
結婚式の食事は、ゲストにとって大きな楽しみの一つです。
高齢者ゲストが感じがちな「ナイフやフォークは苦手」「アルコールは飲めない」「温かい飲物が欲しい」などのニーズを丁寧にくみ取り、満足度の高い料理を提供することがおすすめです。
高齢者ゲストを招待するときの式場選びのポイント
新郎・新婦がどのような結婚式場を選択するかで、高齢者ゲストの参加しやすさは異なります。
「高齢者を招待する」と決めている新郎・新婦は、結婚式場を探すとき「アクセスの良さ」「バリアフリー化」「設備やサービスの充実度」に注目してみましょう。
高齢者ゲストを招待したい新郎・新婦が知っておくべき、「式場選びのポイント」をご紹介します。
アクセスしやすいか
高齢者の移動の負担を軽減するなら、アクセスしやすい立地は必須です。
結婚式場を選ぶときは、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 駅やバス停から徒歩圏内にあるか
- 送迎サービスがあるか
- 結婚式場内に駐車場があるか
- 近い場所に駐車場を確保できるか
- 車を乗り降りしやすいスペースがあるか
結婚式への参加に伴い宿泊が必要な場合は、宿泊施設から結婚式場までのルートや距離を確認しましょう。
バリアフリー化が行き届いているか
バリアフリー化されている結婚式場なら、杖や車椅子でも移動しやすくなります。
移動中の転倒リスクも少なく、高齢者ゲスト本人や家族が不安なく過ごすことができます。
以下のポイントをチェックして、結婚式場のバリアフリー化が十分かどうかを確認してください。
- 段差が少なくスロープが設置されているか
- エレベーターが利用しやすい位置にあるか
- 多目的トイレが使いやすい場所にあるか
- 車椅子でも移動しやすい間口の広さや通路の幅があるか
ただし式場内の移動のしやすさは、会場の位置によっても異なります。
結婚式場を選ぶときは、希望日にエレベーターやトイレから近い会場を利用できるのかどうかを見極めましょう。
「バリアフリーの結婚式場はある?特徴や探し方を徹底解説」
⇒ ご覧ください。
「結婚式に車椅子のゲストを招待するときのポイントを紹介」
⇒ ご覧ください。
設備・サービスが整っているか
高齢者がフォーマルな服装で長時間過ごすことは、精神的にも肉体的にも大きな負担です。
結婚式場での滞在時間が少しでも快適になるよう、設備やサービスの充実度も厳しく確認しましょう。
高齢者ゲストを招待するときにあるとよい設備は、控え室や休憩室です。
普段とは異なる環境に身を置くことや、多くの見知らぬ人と交わることの負担から、体調を崩す高齢者もいます。
「少し休みたい」と感じたときにゆっくりできる設備があると、家族も本人も安心です。
また近年の結婚式場では、認知症サポーターや手話検定保有者、ユニバーサルマナー習得者がスタッフとして在籍しているところもあります。
高齢者ゲストに対してよりきめ細かい対応を期待する場合は、高齢者への適切な理解と配慮のある結婚式場を探すのもおすすめです。
結婚式に高齢者を招待するときは個々の事情に合わせることが大切
お世話になった高齢者を結婚式に招待するときは、その人に合わせた配慮が必要です。
「高齢者には、このような対応があれば大丈夫だろう」と安易に考えず、招待状を出す前に本人の意向や健康状態、困り事を確認し「どのような配慮やサポートが必要か」を明確にしましょう。
全てのゲストが不安なく過ごせる環境を整えることで、結婚式はより温かく大切な思い出となるはずです。
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