バリアフリーの結婚式場はある?特徴や探し方を徹底解説
結婚式に車椅子のゲストや何らかの障害を抱えたゲストを招待する場合は、バリアフリー対応の結婚式場を選択する必要があります。
細かい点まできちんとチェックを行って、全てのゲストに気持ちよく2人の晴れの日をお祝いしてもらいましょう。
本記事では、「バリアフリーの結婚式場の特徴」や、「バリアフリーの結婚式場を探すときのポイント」をご紹介します。
バリアフリー対応の結婚式場はある?
近年は、公共施設の多くがバリアフリー化しています。
結婚式場でも、法改正に伴い、高齢者や障害者に配慮したバリアフリー対応の場所が増えています。
高齢者・障害者に配慮した結婚式場が増えている
2024年4月1日より、事業者による「障害のある人への合理的配慮の提供」が義務化されました(※1)。
結婚式サービスを提供するホテルや結婚式場についても、ソフト面・ハード面のバリアフリー化に努める必要があります。
バリアフリー対応の結婚式場を見つけるのは、さほど難しくないでしょう。
また建築物については、2006年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー法)が適用されます(※2)。
高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計については国が一定の基準を定めており、一般的なホテル・結婚式場であればバリアフリー対応済みである可能性は高いでしょう。
※1 内閣府「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」p.1
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※2 国土交通省「建築物におけるバリアフリーについて」
⇒ お問い合わせください。
「建築物移動等円滑化誘導基準」のシンボルマークがあると安心
国は、事業者が守るべき建築物のバリアフリーの義務基準として「建築物移動等円滑化基準」を定めています。
これは、高齢者や障害者などが円滑に施設を利用できるようにするための最低限の基準です。
これに対し、「建築物移動等円滑化誘導基準」は建築物移動等円滑化基準をさらに望ましいレベルに引き上げた基準です。
すなわち建築物移動等円滑化誘導基準の認定を受けている結婚式場や施設であれば、高いレベルでバリアフリー対応していると考えてよいでしょう。
建築物移動等円滑化誘導基準の認定を受けている施設は、ハート型をアレンジしたようなシンボルマークを提示することが認められています。
広告やホームページにシンボルマークが掲載されている結婚式場なら、バリアフリーの面で安心して利用できる可能性が高いでしょう。
「ユニバーサルデザイン」もほぼ同義
結婚式場を探しているときに、「ユニバーサルデザイン対応」などとアピールしているところが目に付くかもしれません。
ユニバーサルデザインとは、「全ての人に優しいデザイン」という意味です。
「全ての人」には高齢者や障害者・外国人・妊婦などあらゆる人が含まれており、建築基準や設備などに一定の配慮が行われています。
ユニバーサルデザインに対応している結婚式場も、高齢者や障害者が快適に過ごせる結婚式場として候補に入れてもよいでしょう。
ただし設備の詳細は結婚式場によって異なるため、高齢者や障害者に対する配慮を確認しておくことをおすすめします。
バリアフリーの結婚式場の特徴
バリアフリーの結婚式場には、どのような「特徴」があるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
廊下や出入り口に十分な広さがある
バリアフリー対応の結婚式場は、廊下はもちろん、出入り口の幅が広く取られており、車椅子のゲストもスムーズな移動が可能です。
建築物移動等円滑化誘導基準の認定を受けている施設であれば、出入り口の幅は90cm以上、廊下等の幅は180cm以上あるはずです(※1)。
※1 国土交通省「建築物のバリアフリー化に係る制度の概要について」p.2
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スロープやエレベーターが充実している
バリアフリー基準では、上階と下階の移動用として、エレベーターの設置が義務付けられています。
また階段での移動が必須なところには、スロープが併設されているのが一般的です。
建築物移動等円滑化誘導基準では、エレベーターの出入り口幅は90cm以上・カゴの幅は160cm以上、スロープは両側に手すりを設置し、幅150cm以上を確保することが定められています(※1)。
※1 国土交通省「建築物のバリアフリー化に係る制度の概要について」p.2
⇒ お問い合わせください。
点字での案内や盲導犬の入館が可能
バリアフリー対応の結婚式場の中には、目が不自由な人に向け、点字ブロックで誘導しているところがあります。
また盲導犬への理解が進んでいる結婚式場であれば、盲導犬を連れたゲストの参加も可能です。
ただし盲導犬を連れたゲストが想定される場合は、予約を入れる前に確認を取っておいたほうがよいでしょう。
バリアフリートイレがある
バリアフリートイレとは、車椅子を利用している人・子連れの人・心身に障害のある人などが利用しやすいトイレです。
車椅子が回転したり、介助人が同伴したりしやすいよう広いスペースが確保されています。
ゲストの快適性を担保する上で、トイレ問題は非常に重要な問題です。
バリアフリー対応の結婚式場なら、バリアフリートイレが設置されているため、安心して利用できるでしょう。
バリアフリーの結婚式場を探すときのポイント
高齢者や障害のある人が結婚式に参加するには、さまざまな困難が伴います。
ゲストに負担を掛けにくい結婚式場を探したいときは、次のような「ポイント」に着目しましょう。
スムーズな到着・移動が可能か
「車椅子で利用しやすい玄関設計になっている」「車の乗り降りがしやすい広いスペースがある」などの結婚式場は、車椅子でも会場へのアプローチが容易です。
高齢者や障害のある人も、スムーズに会場に入れるでしょう。
ただし結婚式場に入った後も、会場までの移動経路の確認は必要です。
結婚式場の入口から会場までの経路や、エレベーター・スロープの位置を確認しましょう。
エレベーターやスロープがあっても、移動距離が長い場合はゲストに負担がかかるかもしれません。
ホスピタリティの高いスタッフが常駐しているか
全てのゲストに快適に過ごしてもらうためには、結婚式場のスタッフにも高いホスピタリティが必要です。
高齢者や障害のあるゲストについて、十分な配慮を受けられるところを選びましょう。
「共生社会」の概念が浸透してきた昨今、スタッフにユニバーサルマナー教育を行っている結婚式場が増えています。
スタッフ教育済みの結婚式場であれば、高齢者や障害のある人の気持ちに立った、心地よいサービスを受けられるはずです。
貸切や1組限定の結婚式場を選ぶのもおすすめ
高齢者や障害のあるゲストの場合「大勢の人が集まる結婚式は気後れしてしまう……」と感じることがあるかもしれません。
1棟貸切タイプのゲストハウスや、1日1組限定の結婚式場を選ぶのもおすすめです。
親しい人だけのアットホームな結婚式場なら、結婚式に参加する全てのゲストが気兼ねなく楽しい時間を過ごせるでしょう。
結婚式場のタイプ別のメリット・デメリットを知りたいという人は、以下のページもご覧ください。
「結婚式場の選び方のコツはこれ!失敗しないポイント教えます!!」
⇒ ご覧ください。
ゲストが安心して参加できるバリアフリーの結婚式場を選ぼう
一生に一度きりの結婚式に、大切な人全てに参加してもらいたいと思う人も多いでしょう。
高齢のおじいちゃん・おばあちゃんや障害のある身内・友人がいる場合、バリアフリーの結婚式場を選ぶことが大切です。
とはいえ近年では、サービス施設の多くがバリアフリー対応となっています。
結婚式場についても例外ではなく、全ての人に優しいユニバーサルデザインが採用されているところも少なくありません。
ぜひバリアフリー対応で新郎・新婦の理想がかなう結婚式場を探してみましょう。
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