結婚するために親の承諾は必要?注意点を詳しく解説
男性・女性が法的に夫婦となれば、それぞれの家同士にもつながりができます。
今後の付き合いを考えれば、結婚前に挨拶に行き両家の承諾を得るのが筋というものでしょう。
本記事では、結婚に際しての「親の承諾の必要性」や「挨拶に行くことの大切さ」、さらには「結婚の挨拶に行くときの注意点」を詳しく紹介します。
結婚するために親の承諾は必要?
男性・女性それぞれが「結婚したい」と考えている場合、親の承諾は必要なのでしょうか。
法律的な観点・感情的な観点から解説します。
18歳以上なら本人の同意のみで結婚できる
男女ともに18歳以上の成人であれば、法律的には親の承諾がなくても結婚できます。
逆に言えば、未成年の場合は親の承諾が必要です。
2022年4月1日に民法が改正され、成年年齢は「18歳」となりました。[注1]
民法の定める「成年年齢」とは、親の親権の適用外となる年齢です。
親の承諾なく契約を結ぶことが可能となり、「婚姻の契約」すなわち結婚についても、法的な制限はなくなります。
なお、女性の婚姻開始年齢は、16歳から18歳に引き上げられました。
親の承諾があっても、女性は18歳になるまでは結婚できません。
[注1]法務省「2022年4月1日から、成年年齢は18歳になります」
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結婚前に両家に挨拶するのが一般的
「法律的には結婚に親の承諾は不要」とはいえ、結婚する男女は両家の親の承諾を得るのが一般的です。
二人が結婚すれば、相手の親・兄弟姉妹も家族となります。
親同士は親族としてつながることになり、二人だけの問題では済みません。
両家に結婚の意思を伝え、家族として認めてもらうことが必要です。
また、両家の親は、二人にとって大切な理解者でありサポーターです。
結婚してからもお世話になることが多くあり、無視してよい存在ではありません。
結婚という大きな人生の節目には、きちんと親に挨拶をして承諾を得るのが筋というものでしょう。
反対された場合は真摯に説得を
親に結婚の意思を伝えても、反対されるケースは多々あります。
親が承諾してくれないときはいったん引き、後日お互いが冷静になったとき再度話し合ってください。
お互いが腹を割って話せば、スムーズに行くこともあります。
親が二人の将来に不安を感じている場合は、時間をかけて二人の真剣な気持ちを理解してもらいましょう。
結婚する前には親に挨拶に行くことが大切
結婚を決めたら、両家の親に挨拶に行くことが大切です。
スムーズに承諾を得られれば、結婚式の準備も前向きに進められるでしょう。
結婚の挨拶に行くときの「流れ」を紹介します。
1. 自分の親に結婚の意思を伝える
二人の結婚の意思が固まったら、まずは自分の親に結婚することを報告しましょう。
そして、近日中に相手を連れてくることも伝えてください。
報告は、親と向き合って対面で行うのが理想です。
親から離れて暮らしている場合は、電話でも問題ありません。
ただし、LINEやメッセージは結婚の報告には不向きです。
2. それぞれの家に挨拶に行く日を調整する
お互いが親に結婚の報告をしたら、二人で挨拶に行く日程を決めます。
挨拶に行く順番は、嫁ぐ側の家庭を優先するのが習わしです。
まずは、女性の親に挨拶に行き、次に男性側の親に挨拶しましょう。
何らかの事情で順番が逆になってしまう場合は、事情を伝えてお詫びするのがマナーにかなっています。
両家を訪問する時間は、家庭の都合に合わせてください。
「いつでもよい」といわれた場合でも、早すぎたり遅すぎたりする時間・食事時は好ましくありません。
午前中なら10時から11時頃、午後なら14時頃などとするのが無難です。
3. ふさわしい服を選ぶ
挨拶の日程が決まったら、結婚の挨拶にふさわしい服を用意しなければなりません。
男性はダークカラーのスーツ、女性は落ち着いた色のワンピースやセットアップを選ぶと好印象です。
また、派手なアクセサリー・時計・ブランドバッグは軽薄な印象が強く、結婚の挨拶には向きません。
男性・女性とも「実直で真面目そうに見えるか」を意識しましょう。
結婚の挨拶だからと気合いを入れすぎる必要はありませんが、清潔感は重要です。
髪やひげの処理・服のシワ・メイクなどには十分に配慮し、だらしない印象を与えないよう注意してください。
4. 手土産を用意する
結婚の挨拶には、手土産を持参するのがマナーです。
相手の親の好みを聞き、口に合うものを用意しましょう。
注意点は、消費期限が短いものを避けること、数の不足が出ないように用意することです。
また、高額すぎる手土産は相手に気を遣わせるうえ、金銭感覚を疑われるリスクがあります。
手土産は、「3,000円から5,000円」くらいの価格帯から選ぶのがおすすめです。
なお、のしは必要はありませんが、丁寧な印象を与えたいなら付けても構いません。
名前を入れると固くなりすぎてしまうので、「無地のし」を選択してください。
5. 二人で挨拶に行く
挨拶の日が来たら、二人で待ち合わせをしてそれぞれの親の元に足を運びます。
当日は緊張して、肝心なセリフが出てこないかも知れません。
結婚の意思をきちんと伝えられるよう、「二人の結婚を許していただければと思います」「○○さんと結婚させてください」など、挨拶の仕方を練習しておきましょう。
結婚の挨拶に行くときの注意点
結婚の挨拶では、ちょっとしたミスが悪印象につながりかねません。
よい雰囲気で挨拶を終えるため、「気を付けたいポイント」を紹介します。
1. 時間を厳守する
結婚挨拶の当日は、くれぐれも約束の時間に遅れないようにしましょう。
大切な約束に遅れる人は「だらしない」「誠実さがない」などと思われがちです。
5分以上遅れそうな場合は、前もって連絡を入れてください。
とはいえ、よその家庭にうかがうときは、早すぎるのもマナー違反です。
早くに到着したとしても、呼び鈴を押すのは予定時間ジャスト、または、2~3分後 としましょう。
2. 話題を考えておく
あがり症の人は、相手の親を前にして頭が真っ白になってしまうかもしれません。
緊張しすぎで黙り込むことのないよう、事前に話題を考えておくのがおすすめです。
とくに重要なのは、自分をきちんとアピールすること。
現在どのような仕事に就いているのか・学生時代はどのようなことをしていたのかなどを伝え、自分のことを知ってもらいましょう。
3. 服装などのマナーに気を付ける
家庭によっては、マナーチェックが厳しいこともあります。
服装や振る舞いで印象を悪くしないよう、家庭訪問のマナーを再確認しておくのがおすすめです。
たとえば、「フォーマルやセミフォーマルの服を着る」「コートは玄関で脱いでおく」「靴は相手に背を向けずにそろえる」「お土産は袋から出して渡す」などは、基本的なマナーといえます。
このほか「つまらないものですが……」などといわないこと、「いただきます」「ありがとうございました」をきちんと伝えることも重要です。
4. 長居しない
結婚の挨拶は長くても2時間程度で切り上げます。
結婚の挨拶が無事に終わって一段落したら、「そろそろお暇します」と伝えてください。
家庭によっては、昼食や夕飯を用意してくれているかもしれません。
この場合、固持して帰ると印象が悪くなります。
ありがたくいただいて、和やかな会話を楽しみましょう。
お酒を出された場合は、車でなければ飲んでも構いません。
ただし、お酒に弱い人・悪酔いする可能性がある人は、粗相をしてしまうリスクがあります。
「体調が悪い」などといって、お断りするのが無難です。
【まとめ】結婚するために親の承諾は必要?注意点を詳しく解説
結婚の挨拶で両家の承諾を得よう!
二人が成人していれば、結婚に際して親の承諾はいりません。
ただし、結婚は二人だけではなく家同士の問題です。
今後家族として付き合って行くことを考えれば、親に挨拶することは非常に重要です。
プロポーズが成功したら、二人で結婚の挨拶に行く計画を立てましょう。
それぞれの家庭から承諾を得られれば、不安なく結婚に向けて動き出せます。
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