最近では、家族や親しい人だけを招いたコンパクトな結婚式を選ぶ方が増えつつあります。

しかし、昭和から平成にかけての時期には、ゴージャスな派手婚を挙げる方がたくさんいました。

派手婚とは、具体的にはどのようなウェディングスタイルなのでしょうか。

今回は派手婚の「演出アイデア」や、ステキな派手婚の「ポイント」について解説していきます。

 

バブル期の象徴？派手婚の特徴とは

派手婚とは、膨大な費用をかけて挙げるゴージャスな結婚式のことです。

バブル全盛期の1980年代には、現代では考えられないような派手婚が多く行われていました。

特に、有名な芸能人カップルの派手婚には数億円という途方もない費用がかけられたといいます。

山口百恵さんや松田聖子さんの結婚式はテレビ中継もされ、多くのファンが華やかな結婚式に魅了されました。

バブル期には有名人だけでなく、一般のカップルもさまざまなスタイルで派手婚を楽しんでいました。

派手婚の演出には、ゴンドラを使った登場やタワーのような大きさのウェディングケーキへの入刀などさまざまなものがあります。

また、婚約指輪のダイヤモンドも大きければ大きいほどいいといわれていました。

結婚式のトレンドはやがて派手婚から地味婚へと移っていき、最近では結婚式をしないナシ婚を選ぶ方も増えつつあります。

とはいえ、結婚式は一生に一度きりなので、悔いを残したくないという方は多いでしょう。

このような時代だからこそ、多くのゲストを招いたバブリーな派手婚を挙げたいとお考えの方もいるかもしれません。

どんな規模の結婚式をするかお悩みならこちらの記事もチェックしてみてください。

 

「結婚式のゲスト人数の平均や内訳とは？人数ごとの雰囲気や確定期限について」
⇒　ご覧ください。

 

派手婚を成功させるために知っておきたいこと

ステキな派手婚を挙げるためにはいくつかのポイントをおさえておく必要があります。

ここからは、派手婚をするにあたっての「コツ」をご紹介します。

 

派手婚ができる会場が減っている

バブル期には多くの結婚式会場が派手婚に対応していましたが、最近では派手婚を選ぶカップルがかなり減っています。

これに伴い、派手婚に対応できる結婚式会場も減少しているという点に注意が必要です。

特に、新郎新婦の登場時に使えるようなゴンドラを完備している会場は、今では数えるほどしか残っていません。

ゴンドラをはじめとした大掛かりな設備には高額な維持費がかかることから、多くの会場ですでに撤去されてしまっているのです。

派手婚の演出を心ゆくまで楽しみたいのなら、設備が十分に整っている会場を選びましょう。

 

予算はしっかり決めておく

派手婚にはまとまった費用が必要です。

しかし、お金のことを考えずに結婚式の計画を立てると、費用が膨れ上がってしまうおそれもあるので注意しましょう。

どの部分にお金をかけたいかを決めておけば、費用面で困らされる心配がなくなります。

新郎新婦のこれからの生活のことも考え、冷静に予算を検討することが大切です。

 

多くのゲストを招くと盛り上がる

派手婚では、たくさんのゲストを招くことも大切です。

ゲストの人数が少ない場合、せっかく派手婚をしても盛り上がりに欠けてしまいます。

具体的には、100人以上のゲストを招待すれば、派手な演出が映えやすくなるでしょう。

バブル期の派手婚では、新郎新婦と直接交流がない親戚関係の来賓や地元の名士を招くケースも多かったといいます。

親戚関係や友人関係のほか、仕事の仲間などにも声をかけ、たくさんのゲストを招いて盛り上がりましょう。

 

派手婚を盛り上げるおすすめ演出

ここからは、派手婚ならではの「定番演出」をご紹介していきます。

 

新郎新婦はゴンドラで登場

1980年代に多くのカップルが行った派手婚の演出といえば、やはりゴンドラを使っての登場です。

ウェディング会場にスモークをたっぷり焚いてゴンドラで登場するのが、当時の定番演出でした。

ゴンドラでの登場時にミラーボールやレーザービームなど光の演出を取り入れれば、さらに場が盛り上がります。

最近ではゴンドラの設備がある結婚式会場は減りつつありますが、派手婚をするのならぜひゴンドラ演出ができる会場を探してみましょう。

 

馬車やオープンカーでの入場

白馬の馬車やオープンカーを使ってウェディング会場に到着するという派手な演出も考えられます。

馬車やオープンカーを使った演出をすれば、おとぎ話の主人公や海外ドラマのヒロインのような気分を味わえます。

和装のウェディングをするのなら、人力車に乗って登場するのもいいかもしれません。

また、結婚式の終わりに馬車やオープンカーで立ち去るというのもおもしろい演出です。

 

レッドカーペットを使った演出

派手婚をお考えなら、レッドカーペットが敷かれたラグジュアリーな会場を選ぶのもおすすめです。

レッドカーペットの通路や大階段は、まるでミュージカルの舞台のようなステキな雰囲気です。

華やかな音楽を流し、芸能人やモデルになりきって登場すれば、きっとゲストをあっと驚かせることができます。

 

タワーのようなウェディングケーキ

派手婚の定番演出といえば、天井に届くほどの巨大なウェディングケーキです。

タワーのようなケーキは実はイミテーションであることがほとんどなので、倒れてしまう心配はありません。

派手婚をしようとお考えなら、ケーキのデザインにはとことんこだわってみましょう。

とはいえ、タワー型のイミテーションケーキを用意してくれる結婚式会場は減少傾向にあるため、前もって確認することが大切です。

 

複数回のお色直し

最近の結婚式では、お色直しは1回という花嫁さんがほとんどです。

また、お色直しをしないという花嫁さんも増えつつあります。

しかし、派手婚をするのであればぜひ複数回のお色直しをしましょう。

ウェディングドレスだけでなく、白無垢や色打掛、カラードレス,など複数の衣装を用意し、何回もお色直しをしてさまざまなウェディングスタイルを見てもらうことをおすすめします。

一緒に一度の結婚式だからこそ、さまざまな衣装を身につければ満足度も高まるでしょう。

 

豪華なキャンドルを使ってのキャンドルサービス

ゲストのテーブルを回りながらのキャンドルサービスも、ぜひ取り入れたい派手婚演出です。

派手婚をする場合のゲストは数百名に及ぶことが多いため、キャンドルサービスにはかなりの時間がかかります。

豪華なメインキャンドルを用意して各テーブルを回れば、きっと喜んでもらえるでしょう。

 

たくさんの引き出物を用意する

派手婚では、ゲストにたくさんの引き出物を渡すのが定番です。

抱えきれないほどの引き出物を用意すれば、ゲストはきっと圧倒されてしまうはずです。

ただし、大きな引き出物や多すぎる引き出物を用意すると持ち帰れないこともあるので気をつけましょう。

お渡しした引き出物をゲストの自宅に発送してもらえるよう、あらかじめ手配しておくのも手です。

 

豪華客船を貸し切っての披露宴

オンリーワンの派手婚をしたい方には、大きな豪華客船を貸し切りにして披露宴をするというアイデアもおすすめです。

予算が許すのなら、ヘリコプターで港のヘリポートに降り立ったり、モーターボートで海の上から登場したりすると、よりゴージャスな雰囲気になります。

船上パーティーの締めくくりには、派手な打ち上げ花火を上げてゲストを魅了するのも良いでしょう。