結婚式の定番演出 ブーケトスの意味は知ってる?
ブーケトスの意味とジンクス…いつから始まったの?
結婚式のラストで花嫁が投げるブーケトスは、未婚の女性が受け取ると次に結婚ができるというジンクスがありますが、これはいつ頃から始まった文化なのでしょうか。昔ながらの教会スタイルの挙式では最後に行われる儀式で主に欧米で親しまれており、古い映画のワンシーンでも目にする事もあるでしょう。 この文化の起源を探っていくと、最も古い時代の記録して残っているのが14世紀あたりの英国のようです。この当時は新婚の花嫁さんに少しでも幸せを分けてもらおうとして、花嫁が身に付けていた物を取り合っていたという話もあります。このような事が頻繁に行われるため、新たなルールとしてブーケを投げて、それを受け取った方が幸せを手にするという形が定まったという一説もあるようです。またブーケトスとは真逆の事で、ガータートスという物があり、花嫁のガーターベルトを投げて受け取った男性が次に花婿になれるという対極の文化も少なからず存在していたとされています。ユーモアがある国民性が出ている独自の文化だと言えるでしょう。 日本においては西洋風のチャペルウェディング方式が広まった時期から同じように受け継がれており、結婚式の定番的なワンシーンとしても定着しています。
失敗しないブーケトスのやり方を教えて
ブーケトスはまず教会式の結婚式で行う事が求められますが、近年ではゲスト参加方式の人前式などでも良く行われています。失敗しない方法としては、まずブーケを後ろに向けて投げますので、ウェディングドレスなどの洋装が適しているでしょう。また高く投げ上げる事も必要ですので、ある程度のスペースも必要ですし、花びらや水が飛んだりもしますので、屋外で行うのが最適です。 そしてブーケトスは未婚の女性に向けて受け取ってもらう事が前提なのですが、デリケートな問題でもあるのでジンクスを気にしたくない未婚の女性もいるかも知れません。そのため事前に参加者を決定しておいて準備するなどの配慮も必要になってきます。また後ろに向けて花を投げるというのは意外と難しい動きでもありますので、トス用に軽めで飛ばしやすい造花タイプや、小さい物を準備しておくのがおすすめです。そして受け取る参加者の場所ですが、花はそれほど遠くに飛ばせる物ではありませんので、ゲストの方々にはなるべく花嫁の近くに集まっていただくように配慮しましょう。イベントを成功させるためには、事前の参加者を募っておいたり、投げやすい造花を用意しておくのがポイントでしょう。
みんなに幸せのおすそ分け…ブーケプルズ
近年では結婚式の行事の新たなスタイルとして、ブーケプルズというイベントも行われています。このスタイルは花嫁が持つブーケの先にひもやリボンを何本か出してありますので、未婚の女性が引いていくという演出スタイルです。あらかじめ参加者を決めておき、くじ引きのように引いた紐などがブーケに繋がっていればその方に幸せが訪れるというスタイルです。 このスタイルであれば欲しい方だけが参加する事もできますし、ジンクスなどが苦手な参加者への配慮にも繋がります。さらにこの派生系として実際にくじ引きなどを行なって、全員にプレゼントを贈るというような幸せのおすそ分けスタイルも登場しているのが特徴です。 これらのスタイルは日本で独自に発展していった行事のようですが、結婚式の参加者のタイプなどに合わせて臨機応変に対応できるのもメリットです。またトスのように屋外での広いスペースを必要としませんし、屋内で行なえますので天候などのリスクも少なくなるのが魅力です。トスとは異なり結婚式の場合は花嫁と近い場所で行われている事ですので、司会の方などに状況がわかるように実況していただくというのも状況が伝わって盛り上がりにも繋がりそうです。