バージンロードは誰と歩く?意味・由来や歩き方を紹介
チャペルで結婚式を挙げるとき、新婦が歩くのが「バージンロード」です。
ゲストに見守られながら新婦はエスコート役と一緒に入場し、新郎の元まで歩を進めます。
結婚式では定番のうっとりする光景ですが、なぜ新婦が歩く道を「バージンロード」と呼ぶのでしょうか? 本記事では、バージンロードの意味や由来・歩き方を紹介します。
バージンロードの意味や由来
そもそも、バージンロードとはどのようなものなのでしょうか?
意味や由来を詳しく見ていきましょう。
バージンロードは「祭壇へ続く通路」
バージンロードとは、チャペルの入口から祭壇まで真っ直ぐに伸びる通路を指します。
一見英語由来の言葉のようですが、欧米では「バージンロード」とはいいません。
英語では「ウエディング・アイル(wedding aisle)」「ウエディング・ロード(wedding road)」と呼ぶのが一般的です。
バージンロードの色は、プロテスタントが「白」カトリックが「赤」「緑」で統一されていることが多いです。
しかし、デザインやカラーに厳密な決まりはなく、チャペルによっても異なります。
カップルによっては、「アイルランナー(バージンロードの上に敷く細く長いクロス)」を手作りし、バージンロードにオリジナリティを出すケースもあるようです。
バージンロードの意味
バージンロードは、その道のりで新婦の人生を表わしているといわれています。
チャペルの扉を開いて、新婦が一歩踏み出した時点が「誕生」です。
新婦は一歩ずつ足を前に進め、新郎の待つ祭壇すなわち「現在」に近づいていきます。
新婦が祭壇に到着したら、エスコート役は新郎にバトンタッチです。
2人はここで愛を捧げ、これからの未来を2人で共に生きていくことを誓います。
式が終わって新郎・新婦が手に手を取ってバージンロードを歩いている姿は、新郎・新婦の前方に広がっている輝かしい「未来」に向かっているように見えます。
バージンロードの由来
バージンロードは、新婦を悪魔から守るために生まれた習慣だといわれています。
その昔西欧では、教会の下に他人の幸せを妬む悪魔が潜んでいると信じられていました。
人々は祭壇までの長い通路に白や赤のクロスを敷き、幸せな日を迎えた新婦を悪魔の嫉妬から守ろうとしたのです。
教会式の結婚式では、悪魔の存在が何よりも恐れられていました。
結婚式では新婦を守るためのさまざまな習慣があり、現在にも引き継がれています。
例えば新婦が身に着けるウエディングベール、新婦を先導して花をまくフラワーガール、新婦によく似たブライズメイドは、全て「魔除け」の意味を持つ習わしです。(諸説あり)
バージンロードは誰と歩く?
新婦がバージンロードを歩くときは、エスコート役が必要です。
エスコート役に決まりはないため、「誰と歩くべき?」と悩む新婦もいるかもしれません。
ここからは、バージンロードの「エスコート役にふさわしい人の属性」を紹介します。
父親
バージンロードのエスコート役として一般的なのは、父親です。
父親は、新婦にとって長い間そばで見守っていてくれた男性です。
新しい人生を歩むとき「最後まで寄り添ってほしい」と考える新婦は少なくありません。
母親
「シングルマザーに育てられた」「母親とものすごく仲がよい」などのケースでは、母親がエスコート役を務めることもあります。
母親も新婦を大切に思い、結婚式のその日まで育ててくれた人であり、晴れの日にふさわしいエスコート役です。
祖父または祖母
おじいちゃん子・おばあちゃん子だった新婦の中には、祖父や祖母と一緒にバージンロードを歩いた人もいます。
祖父・祖母に負担がかからない場合は、お願いしてみましょう。
兄弟姉妹
兄弟姉妹がいる新婦は、兄弟姉妹をエスコート役に選ぶことも可能です。
兄弟姉妹は一つ屋根の下で育ち、大切な思い出を共有する存在です。
バージンロードを歩きながら、過去のさまざまな光景がよみがえってくるかもしれません。
親友
何でも話せる気の置けない親友をエスコート役に選ぶ新婦もいます。
艱難辛苦を共にした大切な親友なら、新婦が「新しい人生の門出に立ち会ってほしい」と考えるのもおかしくはありません。
恩師・上司
人生の師と仰ぐ恩師や上司がいるのなら、その方にエスコート役をお願いしてもよいでしょう。
ただし関係性はあまり近くないため、家族や親族を飛ばして依頼するのは不自然かもしれません。
エスコート役をお願いするのは「父親が不在」「母親が参列できない」などの場合がおすすめです。
新郎
新郎と手に手を取って入退場する新婦もいます。
「祭壇で新郎が待つ」という一般的なスタイルとは異なりますが、新郎はダメという決まりはありません。
実際に新郎とバージンロードを歩いた人からは、「結婚式は2人のものだと実感できてよかった」という声も聞かれます。
義理の父親
結婚式に父親が出席できないとき、新郎の父・すなわち義理の父親にエスコート役を依頼するのも一つの方法です。
義理とはいえ「父親」なのですから、晴れの日にふさわしい適役です。
親子としてバージンロードを歩けば、家族としての絆もより一層深まっていくかもしれません。
バージンロードの歩き方
エスコート役と腕を組み、ウエディングドレスを着て歩く……、バージンロードの決まり事はシンプルですが、意外に難しいと感じる新婦も多いようです。
バージンロードをスムーズに歩くときの流れやポイントをご紹介します。
エスコート役が新婦の半歩前に立つ
エスコート役は、新婦の半歩前に立つのが基本です。
ボリューミーなウエディングドレスは、通常のスカートよりも横幅があります。
エスコート役が横にならぶと裾を踏みつけやすく、新婦が転んだり引っ掛かったりする恐れがあります。>
エスコート役と腕を組む
男性がエスコート役を務めるときは、腕を組んで歩きます。
腕の角度は「90度」になるように曲げ、新婦に向かって差し出しましょう。
きれいなエスコート姿を実現するためのポイントは、エスコート役の腕をギュッと掴まないことが重要です。
服にシワがよったり、歩く姿勢が崩れやすくなったりします。
腕を組むときは、肘の内側に指を添える程度にしてください。
なお女性がエスコート役を務めるときは、相手の手に新婦の手を重ねるスタイルが一般的です。
一歩歩いて一礼
エスコート役・新婦共に一歩を踏み出し、止まります。
その場で2人そろって、深く頭を下げてください。
踏み出す足は、左右どちらでも構いません。
2人で相談し、同じ足を出すのがポイントです。
新婦の最初のステップは、新婦の「誕生」を示しています。
頭を下げるのは「この世に生を授かりました。よろしくお願いいたします。」の意味があるそうです。
足を揃えながら一歩ずつ歩く
バージンロードを歩くときは、一歩踏み出して両足を揃え、また一歩踏み出すのが基本です。
ステップは、エスコート役と新婦の息が合った方がきれいに決まります。
何度も練習して、足を出すタイミングや歩幅の感覚を掴むことが大切です。
「なかなか前に進まない」ともどかしく思うかもしれませんが、人生とはそのようなものです。
焦らずにゆっくりと歩を進めてください。
雰囲気を楽しむことが大切!
「エスコート役がドレスを踏んでしまった」「足が止まってしまった」……バージンロードを歩くとき、さまざまなハプニングが起こる可能性があります。
これらのほとんどは、過度な緊張によって引き起こされることがほとんどです。
バージンロードを歩く経験は、一生に一度きりです。
緊張するのも当然ですが、結婚式のメインはバージンロードではありません。
うまく歩くことばかりに気を取られず、会場を見渡す余裕を持ちましょう。
ゲストのうれしそうな顔や笑顔を見れば、気分もほぐれていきます。
少しぐらいの失敗があったとしても、「ハッピーなハプニング」と思えることがほとんどです。
気負い過ぎず、自然体で望みましょう。
【まとめ】バージンロードのエスコート役は「大切な人」に依頼しよう
バージンロードを歩く相手について、決まりはありません。
エスコート役として一般的なのは、家族です。
育ててくれた父親や母親、共に育った兄弟姉妹は結婚式の大役を依頼するのに適しています。
この他、個人の事情によっては、祖父母・親友・上司や恩師・新郎・義理の父親などもエスコート役として不足はありません。
新婦が「一緒に歩きたい」と思える人にエスコート役をお願いしましょう。
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