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結納の挨拶って?結納の流れをご紹介

記事公開日:2020.12.10 / 最終更新日:2020.12.02
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結納の挨拶って?結納の流れをご紹介

正式結納と略式結納、顔合わせの違い

結納の挨拶の1つ正式結納は、仲人が両家を行き来して婚約の印のしなものや、受書をやり取りすることを指します。ちなみに受書とは、品物を確かに受け取ったという証になる書類のことです。両家の人間が直接顔を合わせることはなく、仲人が仲立ちの形でやり取りするのが特徴です。

略式結納は仲人がいたりいなかったりと、ケースバイケースなのが異なるところです。いずれにしても、両家が女性の家やホテルのレストラン、料亭などを会場として品物の受け渡しをするのは共通です。仲人ありの場合は仲人が、仲人なしの場合は男性の父親が代わりを務め、進行役や受け渡しのやり取りを行います。両者の一番の違いは仲人を介すか、直接的にやり取りをする点にあるといえます。

顔合わせ食事会の形で行われることが多く、両家が初顔合わせをする際に開催するものです。目的は親睦を深めたりお互いを知ることにあって、儀式的ではないところが他と大きく違います。特に決まった形式や必要なものはないですが、ホテルのレストランや料亭といったお店が会場として選ばれる傾向です。挨拶やお互いの紹介、記念撮影や歓談というようなやり取りはありますし、最後にややかしこまった挨拶とお礼で終えることになります。

正式結納の流れと注意点

正式結納の流れと注意点

正式結納の流れは、仲人がまず最初に男性宅を訪れ、口上を述べて挨拶をしたら男性側から品物を受け取ります。次に女性宅に足を運び、同じく口上を述べて男性からの品物を渡し、女性側から受書と品物を受領します。再び男性宅を訪れた仲人は、口上を述べて女性側からの品物を納め、男性側から受書を受け取り女性宅へと向かいます。女性側に口上を述べて受書を渡すと、仲人は酒肴のもてなしを受け、酒肴料としてお礼金を受け取り退出します。当然ですが、仲人は何度も両家を行き来することになりますから、距離を考えて正式結納を決める必要があることに注意です。
伝統的で格式高い方法ですが、遠距離恋愛が珍しくない現代においては、時間や手間とお金も掛かってしまいます。仲人が移動に車や交通機関を利用する場合は、お車代として交通費も渡すのが現代のマナーです。関東では両家を2往復しますが、関西では男性宅から女性宅に向かい、男性宅に戻って終わるスタイルが主流です。結納品にも違いがあって、関東では9品目ですが関西だと5品目から9品目と幅があります。どちらも縁起物で構成されるのが習わしで、子宝や長寿、夫婦円満を連想させるものが含まれます。やり取り自体は形式的で特別難しくはないですが、仲人の負担が大きいので無理なく行うことが大切です。

略式結納の流れと注意点

略式結納の流れと注意点

略式結納の流れは、結納品を台座や床の間に置き、男性が右で女性が左に着席した状態から始まります。品物は男性側から納めて、女性側が目録を確認したら受書を渡します。続いて女性側から男性側に品物を納め、同様に目録の確認と受書を渡して完了です。最後は婚約記念品を披露して、結びの挨拶を済ませたら祝宴の開始となります。目録の確認は男性と女性の本人が最初に行い、次いで自身の父親、母親の順で確認していきます。女性側による目録の確認が済んだら元に戻し、女性本人か父親がお礼を述べる必要があることに注意しましょう。
仲人を立てて略式結納をする時は、品物や受書のやり取りの際に、仲人を介して行う流れとなります。最後の挨拶では両家が仲人にお礼をする形で、挨拶をして終了です。直接的なやり取りをしないのが仲人ありの特徴で、そこに日本の儀式的な奥ゆかしさがあります。注意点を挙げるとしたら、仲人と相手がやり取りをしている間は、まるで存在しないかのように存在感を隠す必要があることです。略式とはいえ仲人を介しているわけですから、静かにやり取りを見守り、雑談などは控えるのがマナーというものです。私語は失礼ですし、かしこまった儀式を台無しにしかねないので、余計なことは口にせず、事前に確認した内容の通りに粛々と進めるべきです。

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