博多の結婚式で人気の伝統的演出を詳しく紹介
グルメ都市として名高い福岡市の中でも、古きよき時代の伝統を色濃く残すのが「博多エリア」です。
博多にルーツを持つ方と結婚する場合、結婚式にも博多の伝統的な演出が取り入れられるかもしれません。
本記事では、博多の結婚式で人気の「伝統的な演出」について詳しくまとめました。
博多の結婚式を成功させるコツや、博多での結婚式場の選び方とあわせてチェックしてみてください。
福岡県の結婚式のしきたりや伝統について知りたい方は以下の記事も参考になります。
「福岡の結婚式のしきたりや伝統のまとめ」
⇒ ご覧ください。
「博多祝い唄」と「博多手一本」は大切な伝統的演出
博多とは、福岡市の中央を流れる「那珂川」の東側を指すのが一般的。
古くは博多商人の街として栄えてきた歴史があり、今なお古い時代の伝統が色濃く残っています。
博多の結婚式では定番の演出といえる「博多祝い唄」と「博多手一本」について詳しく見ていきましょう。
博多でのお祝い事に欠かせない締めの演出
「博多祝い唄(めでた)」と「博多手一本」は、博多のハレの日に欠かせない祝い唄と手締めです。
さまざまある伝統行事の中でも、博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」では、博多祝い唄と博多手一本が欠かせません。
山笠の疾走順位が1番の山笠(一番山)が疾走前に行うのをはじめ、山笠の疾走後などにも博多祝い唄と博多手一本が行われます。
山笠が生活の中心にある生粋の博多っ子たちにとって、博多祝い唄と博多手一本は大切な「山笠文化」です。
お祝い事があったときは、博多祝い唄を歌い博多手一本で締めるのが定番となっています。
博多祝い唄の内容
博多祝い唄は7番までありますが、「3番まで歌って博多手一本で締める」のが一般的です。
ただし3番以降もおめでたい歌詞が続くため、結婚式というおめでたい席では、7番通して歌う方もいるかもしれません。
博多祝い唄(※)
一、
祝い目出度の若松様よ 若松様よ
枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる
エーイーショウエ エーイショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー
二、
こちの座敷は祝いの座敷
祝いの座敷 鶴と亀とが舞い遊ぶ
エーイーショウエ エーイショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー
三、
さても見事な櫛田の銀杏(ぎなん)
櫛田の銀杏(ぎなん)
枝も栄ゆりゃ葉もしゅげる
エーイーショウエ エーイショウエー
ショウエイ ショウエイ ションガネ
アレワイサソ エサソエー ショーンガネー
※ 山笠ナビ「祝いめでた(いわいめでた)|博多祇園山笠用語辞典」
⇒ お問い合わせください。
結婚式では全員で合唱するのがしきたりですが、最初の一節はソロパートです。
例えば1番では「祝い目出度の若松様よ 若松様よ」以降が合唱パートとなります。
声を出すタイミングを間違えないよう注意しましょう。
博多手一本のやり方
博多手一本は、以下のような掛け声&テンポで行われます(※)。
- よーお シャンシャン
- まひとつ シャンシャン
- よーとさんど シャシャン シャン
シャンシャンの部分は手をたたくリズムです。
※ NHK「飲み会や会議 「博多手一本」 で締めますか?」
⇒ お問い合わせください。
会や式の最後に行われる博多手一本は、異議がないことを示します。
すなわち結婚式では博多手一本が行われた場合、「この結婚には誰も異議を唱えません」という意味になります。
「一本締め」「三本締め」で会が締めくくられるのはよくあることですが、博多手一本はやや変則的なリズムです。
何も知らない人には難易度が高いため、他地域の人を結婚式に招待する場合は動画などを共有してあげることをおすすめします。
また博多手一本の後に拍手をすることは、マナー違反となるのだとか。
博多手一本のしきたりについても共有しておいた方がよいでしょう。
博多での結婚式を成功させるコツ
古来商人の街として栄えてきた博多には、独特の風習や傾向があります。
博多での結婚式を成功させる上で、「覚えておきたいポイント」をご紹介します。
ゲストに博多のしきたりを周知する
他地域から参加してくれるゲストには、博多祝い唄や博多手一本のしきたりがあることを伝えておきましょう。
結婚式の招待状を出すときに、動画のリンクなどを貼っておくと親切です。
また生粋の博多っ子は、お祭り好きで大らかな人が多いといわれています。
結婚式が賑やかになることも予想されるため、「地元のノリで盛り上がるかも……」と一言伝えておくのもおすすめです。
お互いの家のしきたり・考え方をすり合わせておく
博多は何代も続く家が多く、古いしきたりを守っているところもあります。
博多っ子と結婚式を挙げる場合は、お互いの家のしきたりや考え方についてすりあわせが必須です。
特に配慮が必要となるのが、「結納のしきたり」です。
九州は全体的に、結納をきちんと行うご家庭が多い傾向にあります。
結納の品や作法については細かい違いが出るケースが多いため、詳細を確認しておくことが必須です。
年配者に配慮した演出・料理を取り入れる
博多をはじめ、九州の結婚式はゲスト数が多い傾向です。
ゲストの年齢層は幅広く、家同士のつながりによる年配者の参加も珍しくはありません。
博多で結婚式を挙げるときは、年配者に配慮した演出・料理を取り入れましょう。
例えば鶏肉とさまざまな野菜を煮込んだ「がめ煮」は、福岡では定番の婚礼料理の一つ。
地元の食材を使って提供すれば、年配のゲストにも喜ばれます。
博多で結婚式場を選ぶときのポイント
博多は天神地区と並ぶ福岡市の中心エリアです。
結婚式場の選択肢はさまざまありますが、結婚式場を選ぶときはどのような点に注意すればよいのでしょうか?
博多で結婚式場を選ぶとき、「チェックしたいポイント」をご紹介します。
希望の挙式スタイルに合うかどうか
式場選びで何よりも大切なのは、2人の希望にマッチした挙式スタイルを選択できるかどうかです。
2人で意見を出し合って、「理想の結婚式」をイメージしてください。
博多は商業施設やホテルがさまざまあり、結婚式場・ホテル・ゲストハウスの選択肢は豊富です。
「アットホームな式にしたい」「リゾート感溢れる式にしたい」「和式でしっとりとした式を挙げたい」など、新郎・新婦の多彩なニーズにマッチする結婚式場が見つかります。
アクセスがよいか
博多以外からゲストを招く場合は、アクセスのよさを考慮することが大切です。
とはいえ博多は、JR博多駅をいただく九州の玄関口。
福岡空港からのアクセスもよく、駅周辺には遠方のゲストが泊まれるホテルも複数あります。
博多エリアのどの結婚式場を選択しても、移動手段の確保に困ることはないでしょう。
「なるべくゲストに負担をかけたくない」という場合は、博多駅から徒歩圏内の結婚式場をチェックしてみましょう。
櫛田神社から近いか
櫛田神社は、博多祇園山笠が奉納される博多の総鎮守です。
「博多らしい結婚式」にこだわりたいカップルは、「櫛田神社で結婚式を挙げ、披露宴会場に移動」という挙式プランが有力な選択肢の一つとなります。
JR博多駅から櫛田神社までは1kmほどで、地下鉄なら1駅程度です。
周辺にはさまざまなホテルや結婚式場があり、スムーズに移動できる披露宴会場が見つかります。
人気&格式の高いレストランもさまざまあるので、シンプルに挙式したいカップルにはレストランウエディングもおすすめです。
博多で理想の結婚式を挙げよう
博多は福岡市の中でも「博多商人の街」として栄えたエリアです。
博多祇園山笠にもとづく文化・伝統がさまざまあり、結婚式でも博多の風習が持ち込まれることがあります。
中でも「博多祝い唄」や「博多手一本」は、ハレの日には欠かせないといわれる伝統です。
博多で結婚式を挙げるなら、ぜひ演出に取り入れてみましょう。
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