結婚式の引き出物の意味や選ぶときのポイントをわかりやすく解説
結婚式の引き出物は、式に参列してくれたゲストに感謝の気持ちを示すための記念品です。
何を贈るかは新郎・新婦で決めますが、品物の選び方には一定のルールがあります。
引き出物のマナーを理解して、ゲストが喜ぶ引き出物を贈りましょう。
本記事では、結婚式の引き出物の意味や選び方・おすすめの引き出物を詳しくご紹介します。
結婚式の引き出物とは?
結婚式に必要な準備はさまざまありますが、ゲストへ贈る「引き出物」も決して忘れてはいけません。
引き出物の意味やマナー、金額相場について詳しくご紹介します。
1. 参列してくれたゲストへのお礼
引き出物は、結婚式に参列してくれたゲストに対して感謝の気持ちを示すための記念品です。
とはいえ昔は現在のような品物ではなく、披露宴のごちそうを持ち帰ってもらうのが習わしでした。
現代では衛生的な観点からその習慣は廃れ、ゲストには記念品を持ち帰ってもらうのが一般的とされています。
「引き出物」という言葉の語源は、平安時代の貴族の習慣にあるといわれています。
当時宴の主催者は、招待客に馬を贈ってもてなしました。
宴の終わりになると庭に馬を引き出してきたことから、招待客への贈り物を「引き出物」と呼ぶようになったといわれます。
2. 品数は「奇数」が一般的
引き出物は「メインギフト」「縁起物」「プチギフト」で構成されます。
数の決まりはありませんが、割り切れる偶数は結婚式では好まれません。
結婚式では「3・5・7個」のいずれかにまとめて贈るケースが多いようです。
とはいえ近年では、「1品にお金をかけてよい物を贈りたい」と考えるカップルも増えています。
「豪華なメインギフトとプチギフト」の2品を選ぶカップルも多く、引き出物の自由度は高くなっている傾向です。
3. 金額や数はご祝儀に合わせる
現代の引き出物は「ご祝儀へのお礼」という意味合いが強くなっています。
そのため引き出物は、ご祝儀をいただいた全てのゲストに渡すのがマナーです。
例えば夫・妻それぞれからご祝儀をいただいた場合は、同一世帯でも引き出物を二つ渡します。
一方夫・妻の連名でご祝儀をいただいた場合は、引き出物は一つです。
また引き出物の金額についても、ご祝儀の金額をベースに考えるのが一般的とされています。
ご祝儀を多く包んでくれる親族や上司・主賓などへの引き出物は5,000~15,000円、同僚や友人への引き出物は5,000~7,000円が相場です。
近年は贈り分けする人が増えている
近年は、贈る相手によって引き出物を変える「贈り分け」をするカップルが増えています。
分け方はさまざまありますが、ご祝儀の金額によって価格帯を変えるのが一般的です。
ただし贈り分けは手間がかかる上、不要なトラブルを招く原因にもなることもあります。
あえて贈り分けはせず、後日別の品物でお返しするのも一つの方法です。
4. のしを付ける
結婚式は家同士が結びつくための、格式の高い儀式です。
「両家からゲストへのお礼」という意味が含まれるため、引き出物にはのしを付けて正式な贈り物とします。
ただしカジュアルな結婚式では、「のしなし」というケースも増えています。
引き出物ののしについては両家で相談し、必要かどうかを決めましょう。
結婚式の引き出物を選ぶときのポイント
結婚式の引き出物を選ぶときは、ゲストの負担にならないことはもちろん、地域ルール・持ち込みルールにも配慮が必要です。
引き出物選びで気を付けるべき「ポイント」をご紹介します。
1. 重い物・かさばる物は避ける
引き出物を選ぶときは「重すぎないか」「大きすぎないか」をチェックしましょう。
重かったり大きすぎたりする引き出物は、贈る相手の負担になりかねません。
特に女性や年配者、遠方から来る人などは、重い引き出物を自宅まで持ち帰るのは大変でしょう。
どうしても重い物・かさばる物を選びたい場合は、宅配サービスなどを手配してゲストの負担を減らてください。
2. 「もらってうれしいか」の目線を忘れない
どれほど高価なアイテムでも、2人の名前や写真を入れるのは控えましょう。
受け取ったゲストが使いにくく、処分する際に困る可能性もあります。
結婚式を控えたカップルの中には、ウェディングハイで周りが見えなくなる人も少なくありません。
引き出物を選ぶときは「自分がこれをもらったらうれしいだろうか」という冷静な目が必要です。
3. 縁起物の選び方にも注意
品物によっては、「縁起が悪い」などといわれる物もあります。
ゲストに年配者がいる場合は特に注意が必要です。
引き出物では、以下の物は避けましょう。
- 重箱:「重なる」ことから「再婚」「重婚」を連想させる
- 刃物:「切れる」「切る」などを連想させる
- 櫛:「苦」「死」を連想させる
- サルのイラストなど:「去る」を連想させる
- 日本茶:弔事を連想させる
4. 地域ルールもチェック
引き出物のしきたりは、地域によって異なります。
例えば北海道は会費制の結婚式が一般的なため、引き出物にお金をあまりかけない傾向があります。
一方北陸地方・東海地方は引き出物にお金をかける人が多いといわれており、トータル金額も高くなるようです。
引き出物を選ぶときは、新郎・新婦の出身地や結婚式を挙げる場所などの地域ルールをチェックしましょう。
5. 外注する場合は式場の持ち込み規則を確認
引き出物を外注する場合、式場の持ち込みルールを確認しましょう。
式場と提携していない業者のアイテムについては、「持ち込み不可」「要相談」「別途料金が必要」などとさまざまなケースがあります。
まずは式場の担当者に連絡し、引き出物を持ち込みたい旨を伝えてください。
そして搬入のタイミングや方法について指示を受けた場合は、必ず外注先にも共有しなければなりません。
【メインギフト】結婚式の引き出物として人気のある贈り物
引き出物を用意するなら、ゲストに喜ばれる物を選びたい……と考えるカップルは多いでしょう。
ここからは、多くの先輩カップルに選ばれた、「人気の高いメインギフト」をご紹介します。
カタログギフト
引き出物のメインギフトとして人気が高いのは、好きな商品を選べるカタログギフトです。
品数が多い上かさばらず、贈る方も受け取る方も負担がありません。
近年はカタログのバリエーションが増えており、世代や年代にマッチした引き出物を贈りやすいのも魅力です。
食器・キッチングッズ
ブランド食器やおしゃれなキッチングッズも、引き出物として喜ばれます。
選定のポイントは、「自分では購入しない高級な物」です。
誰もがよく知る高級ブランドや、話題のキッチングッズなどに注目してみましょう。
タオル・バスグッズ
タオルやバスグッズも、もらってうれしい引き出物として高い人気を誇ります。
ブランドタオルとバスソルト・ソープなどのセットは特に喜ばれる引き出物となるでしょう。
こちらも食器やキッチングッズと同様に、見映えや高級感は必須です。
【引き菓子】【縁起物】結婚式の引き出物として人気のある贈り物
引き出物は引き菓子や縁起物とセットで渡すのが一般的です。
ここからは、人気の高い「引き菓子」と「縁起物」をご紹介します。
引き菓子
引き菓子は、ゲストに持ち帰って食べてもらうお菓子です。
特に決まりはありませんが、「特別感があること」「消費期限が長いこと」は必須となります。
人気の引き菓子は、以下のとおりです。
- バウムクーヘン:木の年輪が「長い年月を重ねる」ことを象徴し、縁起がよい
- マドレーヌなどの焼き菓子:おしゃれ&日持ちする
- 有名店のクッキー・焼き菓子など:特別感が高く人気
縁起物
縁起物とは、文字どおり「縁起がよい」とされる食べ物です。
食べ物のいわれに合わせて、好きな物を選びましょう。
ただし地域によっては「必ずこれを入れる!」という縁起物もあります。
縁起物を選ぶときは、まず実家に相談するのがおすすめです。
定番の縁起物として、以下の物があります。
- 昆布:「よろこぶ」と語呂があっていて縁起がよい
- かつお節:夫婦円満の象徴
- うどん:「2人が長く寄り添えますように」という意味合いが込められている
結婚式の引き出物の意味や選ぶときのポイントをわかりやすく解説【まとめ】
すてきな引き出物で感謝の気持ちを伝えましょう!
結婚式の引き出物は、式に参列してくれたゲストへの感謝のしるしです。
「メインギフト」「引き菓子」「縁起物」の3種類をセットにするのが一般的ですが、「メインギフト」「プチギフト」などとするカップルも増えています。
まずは両家を交えて話し合い、どのような形式にするのが望ましいかを決めましょう。
結婚式について疑問やお悩みをお持ちのカップルは、ぜひOtokukonまでご相談ください。
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