本物のキリスト教の教会で永遠の愛を誓いたい。カトリックorプロテスタント、どっちがいいの?
キリスト教式の結婚式は、結婚式場併設のチャペルで行われるのが一般的です。
しかし中には、街中にある本物の教会で結婚式を挙げたいと考えるカップルもいるでしょう。
キリスト教信者でない人が、教会で挙式することは可能なのでしょうか。
本記事では、「キリスト教の教会での結婚式の特徴」や「カトリックとプロテスタントの違い」、「教会での結婚式で注意すべきポイント」をご紹介します。
ノンクリスチャンでもキリスト教の教会で結婚式を挙げられる?
「結婚式場併設のチャペルではなく、本物のキリスト教会で結婚式を挙げたい」と考えるカップルがいた場合、対応してくれる教会はあるのでしょうか。
キリスト教会の「対応」や「メリット・デメリット」を見ていきましょう。
教会によってはクリスチャン以外の挙式もOK
多くのキリスト教会は、結婚式を「神様の恵みと祝福を分け合う機会」と考えます。
挙式について信仰の有無は問われないケースが多く、ノンクリスチャンでもキリスト教会で挙式することは可能です。
ただしキリスト教にはさまざまな教派や宗派があり、全ての教会がノンクリスチャンの結婚式を許容するとは限りません。
希望する教会によっては結婚式を挙げるための条件が設けられていたり、クリスチャン以外は断られる可能性もあります。
お目当ての教会がある場合は、必ず直接確認しましょう。
結婚講座を受けることが必要
ノンクリスチャンが本物のキリスト教会で結婚式を挙げる場合、「結婚講座」の受講が条件となるケースがほとんどです。
教会は、神に祈りを捧げる神聖な場所とされています。
神の前で結婚を誓うなら、キリスト教の教義や考え方について学んでおかなければなりません。
結婚講座では、神父や牧師から結婚の意義や本当の幸せ・夫婦のあり方について話を聞きます。
回数や時間は教会によって異なりますが、1回のみ・2時間程度で終わるところもあるようです。
新郎・新婦そろって参加するのが望ましいので、2人のスケジュールを調整しましょう。
再婚の人は難しいかも
離婚経験者が断られる可能性が高いのは、カトリックの教会を選んだ場合です。
カトリックの教義では、基本的に離婚を認めていません。
死別などの理由以外で離婚した人は、カトリックの教会は断られる可能性が高いでしょう。
キリスト教でもプロテスタントは、離婚を認めています。
離婚経験者が本物のキリスト教会で結婚式を挙げる場合は、プロテスタントの教会に依頼するのがおすすめです。
なお、再婚の結婚式については以下の記事を参考にしてみてください。
「再婚の結婚式は挙げる?人気のスタイルを徹底解説」
⇒ ご覧ください。
本物のキリスト教会で挙式するメリット
本物のキリスト教会で挙式するメリットには、以下のものがあります。
- 厳かな雰囲気が強い
- 結婚式後に再訪できる
本物のキリスト教会は歴史あるものが多く、明治や大正時代に建てられたものが少なくありません。
伝統や歴史の重みが感じられ、式場併設のチャペルよりも神聖かつ厳かな雰囲気の中で挙式できます。
またキリスト教式は「信仰の場」であり、結婚式が終わっても足を運ぶことが可能です。
この先2人が結婚当初の気持ちを思い出したくなったとき、キリスト教会はいつでもそこにあります。
本物のキリスト教会で挙式するデメリット
- 設備に物足りなさを感じるかもしれない
- 披露宴会場までの移動手段を確保しておかなければならない
教会にもよりますが、キリスト教会には結婚式のための特別な設備がなく、担当者もいません。
式場での結婚式と比較した場合、控え室やメイクルームの確保に苦労する可能性があります。
またキリスト教会で結婚式を挙げる場合、披露宴は他の場所へ移動することが必須です。
新郎・新婦およびゲストたちがスムーズに会場に行けるよう、披露宴会場を厳選したり移動手段を確保したりしなければなりません。
本物のキリスト教会での結婚式の基本的な流れ
以下は、キリスト教会(プロテスタント)で結婚式を挙げる場合の流れの一例です。
- 1. ゲストの入場
- 2. 牧師・新郎の入場
- 3. エスコート役と新婦の入場
- 4. 賛美歌斉唱
- 5. 聖書朗読
- 6. 牧師による式辞
- 7. 新郎・新婦による結婚の誓約
- 8. 指輪の交換
- 9. 結婚宣言
- 10. 結婚証明書への署名
- 11. 牧師による結婚宣言
- 12. 新郎・新婦の退場
- 13. フラワーシャワーなどによる祝福
全ての項目をスムーズに行った場合、結婚式全体の所要時間は「20~30分」となります。
カトリックとプロテスタントの違い
キリスト教には「西方教会」「東方教会」があり、カトリックとプロテスタントは西方教会に属する教派です。
どちらを選択するかによって、結婚式までの流れや式次第が変わります。
キリスト教の「カトリック」と「プロテスタント」の違いについて、見ていきましょう。
カトリック
カトリックは、ローマ教皇を組織の頂点にいただく教派です。
宗教画やステンドグラスの装飾を施した教会が多く、美麗かつ荘厳な雰囲気が漂います。
教義では聖書や聖伝(伝承・習慣等)、教義が重視されており、厳しい戒律が設けられている宗派もあるようです。
結婚についても保守的な面が強く、伝統やしきたりが重視されます。
なお、「カトリックだ」と一見分けるポイントは、以下のとおりです。
- 「神父さま」がいる
- 結婚式では「ミサ」を行う
- バージンロードの色は赤または緑
- 教会内にマリア像がある など
また、カトリックは聖職者の結婚が認められていない上、離婚についても原則NGです。
プロテスタント
プロテスタントは、16世紀の宗教改革でカトリックから枝分かれした教派です。
「人間は神の前では等しい」という考えであるため、ローマ教皇をトップとは見なしません。
同様に、キリストの母・マリアについても特別視しない宗派が多いようです。
プロテスタントの特徴には、以下のものがあります。
- 「牧師さま」がいる
- 結婚式では「礼拝」を行う
- 教会内にマリア像がない など
プロテスタントはクリスチャン・ノンクリスチャンの区別がさほどなく、ノンクリスチャンの結婚式についても寛大な傾向があります。
離婚についても禁じておらず、再婚の結婚式にも寛容です。
ただし一口にプロテスタントと言っても、カトリック寄りだったり独自の教義を持っていたりとさまざま。
「プロテスタントだから、カトリックよりも自由度が高い」とは必ずしも言い切れません。
キリスト教の教会で結婚式を挙げるときの注意点
キリスト教の教会は、結婚式を挙げるための場所ではありません。
「一般的な結婚式場とは違う」ということを踏まえて行動しましょう。
結婚式を挙げるときの注意点をご紹介します。
「儀式である」ことを自覚する
キリスト教の教会での結婚式は、神聖な儀式です。
祈りを唱えたり歌ったりする場面では適当にせず、真剣に声を出しましょう。
また結婚式中の写真撮影について、場所やタイミングの制限を設けている教会もあります。
結婚式の写真を撮影する場合は、事前に教会側の担当者に「撮影可能場所」「フラッシュの可否」「撮影可能な時間」について確認してください。
このほか結婚式後の演出についても、「フラワーシャワーは禁止」「ライスシャワー禁止」などの制限を設けている教会があります。
特別な演出を取り入れたい場合も、事前の確認が必須です。
ゲストにも配慮をお願いする
ゲストに結婚式の招待状を出す場合は、「本物のキリスト教会で結婚式を挙げること」を明記しておきましょう。
結婚式が行われる聖堂内は神聖な場所です。
「肌の露出は控える」「大声で話さない」「礼節を守る」といった大切な事項を、ゲストにも共有しておいてください。
なお、結婚式のゲスト人数の平均や内訳、人数ごとの雰囲気などについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
「結婚式のゲスト人数の平均や内訳とは?人数ごとの雰囲気や確定期限について」
⇒ ご覧ください。
キリスト教の教会で理想の結婚式を
ノンクリスチャンでも、本物のキリスト教会で結婚式を挙げられます。
ただし本番前に結婚講座を受ける必要があるため、新郎・新婦のスケジュール調整が必要です。
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