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大阪の結婚式のしきたりや伝統のまとめ

記事公開日:2024.01.29 / 最終更新日:2024.09.06
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大阪の結婚式のしきたりや伝統のまとめ

日本は南北に長い島国のせいか、同じ国でも地域によって結婚式の風習が大きく異なる場合があります。

大阪の結婚式も、その地域ならではの特徴や特色があるので、大阪のしきたりや伝統にならった挙式にしたいのなら、基本的なポイントを押さえておきましょう。

今回は大阪の結婚式の「特徴」や、「主なしきたり・伝統」、大阪での結婚式を「成功させるコツ」をご紹介します。

 

大阪の結婚式の特徴は?

大阪の結婚式の特徴は?

大阪の結婚式の特徴を「4つのポイント」に分けて説明します。

 

豪華絢爛な挙式が多い

豪華絢爛な挙式が多い

現在伝えられている婚礼の習わしの多くは関西が発祥の地とされています。

そのためか、大阪を含む関西エリアは関東エリアよりも結婚式を重視する傾向にあり、一世一代の晴れ舞台として挙式も豪華絢爛なものにするケースが少なくありません。

会場も飾り付けや装飾を自由かつ派手に行うことができる一般の結婚式場やホテルを利用する割合が全国平均を上回っています。

また、邸宅を借りて結婚式を行うハウスウエディング(ゲストハウス)の利用率が全体の1割以上を占めているのも大阪ならではの特徴です。

 

式場の種類が豊富

式場の種類が豊富

大阪は結婚式場が多く、新しいホテルから歴史のあるホテル、ゲストハウス、結婚式場までさまざまなバリエーションがあります。

式場の雰囲気も、現代風のモダンなものから、レトロチックな風情のあるものまで揃っているため、自分たちの好みやニーズに合った式場を選ぶことができます。

式場によっては海やテーマパーク付近に建っているものもあり、国内にいながらリゾート感を堪能できるところも特徴です。

 

結婚式の費用は平均的、結納金は高額

結婚式の費用は平均的、結納金は高額

大阪の結婚式は豪華絢爛なものが多いと説明しましたが、挙式・披露宴・ウエディングパーティ費用の平均総額は、全国平均が327.1万円であるのに対し、「337.5万円」とさほど大きな差はありません。[注1]

挙式や披露宴・ウエディングパーティ自体は派手に行いますが、それ以外の部分では節約するなど、メリハリのきいた式にするケースが多いようです。

また、もうひとつの理由としてゲストの少なさも挙げられます。

披露宴やウエディングパーティに招いたゲストの平均人数は、全国が49.1人であるのに対し、大阪は「46.7人」とやや少なめです。[注2]

ゲスト1人あたりの飲食費用は、全国平均の20,700円に対し、大阪は21,700円と大差ないため、ゲストが少ないぶん、結婚式のトータル費用が抑えられているようです。[注3]

一方で、結納金の金額は全国平均が97.3万円であるのに対し、大阪は「132.0万円」と群を抜いて高くなっています。[注4]

内訳を見ると100~150万円未満が全体の6割と最多ですが、200万円以上支出したと回答した割合も2割と多く、全国的に見ても高額となっています。

>>[注1]株式会社リクルート:ゼクシィ結婚トレンド調査2023 関西  P206
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」

>>[注2]株式会社リクルート:ゼクシィ結婚トレンド調査2023 関西 P141
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」

>>[注3]株式会社リクルート:ゼクシィ結婚トレンド調査2023 関西 P210
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」

>>[注4]株式会社リクルート:ゼクシィ結婚トレンド調査2023 関西 P54
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」

 

大阪ならではの食を採り入れた演出が多い

結婚式の食事といえば和洋の高級料理をイメージされる方が多いでしょう。

大阪の食事も例外ではありませんが、一方でたこ焼きを模したウエディングケーキを用意したり、ファーストバイトでたこ焼きを使ったりと、大阪の食を採り入れた演出が行われるケースもよく見られます

 

大阪の結婚式のしきたりや伝統

大阪を含む関西エリアの結婚式と、関東圏の結婚式との一番の違いは結納の儀の内容です。

関西圏と関東圏ではかなり大きな違いがあるため、他の地方から嫁いできた場合などは結納の風習の違いをチェックしておきましょう。

以下では大阪と関東圏の「結納の違い」を解説します。

 

結納品の贈り方の違い

結納品の贈り方の違い

関東圏では、新郎側と新婦側の両方が結納品を贈り合うのが一般的です。

一方、大阪では結納品を渡すのは新郎側のみです。

新婦側は結納品を用意しない代わりに、結納品を確かに受け取ったことを示す「受書」を渡す風習があります。

受書の内容は、あらかじめ結納品がわかっている場合とそうでない場合によって異なります。

わかっている場合は結納品の明細と、結納品を確かに受け取った旨を示す文言を記載します。

文言は「右幾久敷 御受納仕り候也 (みぎいくひさしく ごじゅのうつかまつりそうろうなり)」などと記します。

これは「右の品をお受け致しました」という意味です。

他に、結納の日付と、結納品を受け取る側の署名、結納品を渡す側の署名を記載します。

結納品の明細がわからない場合は、明細の代わりに「御結納品一式」とすればOKです。

 

結納品の品目の違い

結納品の品目の違い

関東圏では食事代とお酒代をまとめて「家内喜多留(やなぎだる)」としますが、大阪ではお酒代を「家内喜多留 酒料」、食事代を「松魚料(まつうおりょう)」として、分けて納めます。

結納金の呼び名も異なり、関東圏では「金宝包(きんぽうづつみ)」または「御帯料(おんおびりょう)」といいますが、大阪では「小袖料(こそでりょう)」といいます。

また、大阪では「高砂」と呼ばれる白髪の老夫婦人形や、「結美和(ゆびわ)」と呼ばれる婚約指輪を渡す風習があります。

関東圏では婚約指輪を結納品に含めるならわしはありませんが、大阪では婚約指輪も結納品とするのが大きな違いです。

 

結納品の飾り方の違い

関東圏では全ての結納品を1つの台に載せますが、関西では1つの台に1つずつ結納品を載せて飾ります。

ただし、台に乗せるのは品物のみで、結納金や食事、酒料は飾りの下に置きます。

 

結納返しの有無

結納返しの有無

関東圏では、新郎から新婦へ納めた結納金の半額程度を、お金または品物で返すのが一般的です。

これを結納返しといいます。

一方、大阪では結納返しが元々ないケースが多く、あったとしても納めた金額の1割程度のお金または品物を返すのみです。

 

とりかわせ扇子の風習

大阪では結納とは別に、とりかわせ扇子と呼ばれるならわしがあります。

これは結婚する前の男性が女性の自宅を訪問し、双方が準備した金銀扇子を交換するというものです。

とりかわせ扇子を行うことで、双方に結婚の意思があることを確認し合い、挙式に臨むことになります。

とりかわせ扇子で交換した扇子を結婚式に使うパターンもあるようです。

大阪での結婚式を成功させるコツ

大阪での結婚式を成功させるコツ

大阪で結婚式を成功させるために押さえておきたいコツやポイントを「2つ」ご紹介します。

 

メリハリのある式にする

メリハリのある式にする

大阪では豪華な結婚式を挙げるパターンが多いですが、あれもこれもといろいろなところに費用をかけると予算を大幅にオーバーしてしまいます。

予算内に納めつつ、豪華な挙式にするためには、お金をかけるところと抑えるところを明確にし、メリハリのある挙式にすることが大切です。

例えば、飾り付けや料理、飲み物にはお金をかけつつ、引き出物やお土産のギフトは出費を抑えるなど。

挙式自体のインパクトが強ければ、お土産やギフトがリーズナブルなものでも安っぽいイメージを持たれる心配はないでしょう。

 

個性的な演出を採り入れる

個性的な演出を採り入れる

大阪の結婚式では、気取らないアットホームさや、ありきたりでない個性的な演出が好まれる傾向にあります。

前述したたこ焼きをモチーフにしたウエディングドレスやファーストバイトの他に、生バンドや生演奏を採り入れたり、バズーカで花吹雪やテープを散らしたりする演出もあるようです。

他のエリアでは「派手」「目立ちすぎ」と思われる演出でも、大阪では許容されやすいので、招待するゲストの層なども考慮しながら、ユニークな演出を考えてみるのもおすすめです。

 

【まとめ】大阪の結婚式ならではのしきたりやルールを押さえておこう

大阪の結婚式は豪華絢爛なものが多く、結婚式場のバリエーションも豊かなところが特徴です。

一方で、お金をかけるところにはかけ、抑えるところは抑えるというメリハリのある式を心掛けているケースが多く、結婚式の費用自体は全国平均とほぼ変わりません。

大阪で結婚式を挙げるときはメリハリのある式を心掛けると共に、ゲストがあっと驚くような個性的な演出を採り入れると思い出深い式になるでしょう。

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