結婚式と披露宴の違いは?意味や進行方法を詳しく解説
一般的に「結婚式を行う」という場合は、結婚式と披露宴を合わせたものを意味します。
「結婚式と披露宴って、別物なの?」と迷ってしまった人は、まずそれぞれの意味について詳しく知ることから始めましょう。
結婚式と披露宴の意味や違い、さらにはそれぞれの進行方法について詳しくご紹介します。
結婚式とは?
結婚式と披露宴は、本来まったく意味の異なるものです。
しかし、近年は結婚式+披露宴を「結婚式」として認識している人も少なくありません。
結婚式の本来の意味について見ていきましょう。
夫婦になるための儀式
結婚式とは、愛しあう2人が夫婦になるために行う「儀式」です。
式は定められた手順にしたがって行われ、滞りなく終われば「夫婦」と認められるようになります。
結婚式で重要なポイントは、「夫婦として生きていく」という誓いを立てること。
誓う相手や誓いの立て方はさまざまで、結婚式のスタイルごとに定められた形式があります。
結婚式にかかる平均的な時間は、およそ30分程度です。
ただし、結婚式の種類や個々の状況によっては前後することもあります。
なお「挙式」とは、本来「結婚式を挙げること」を意味する言葉です。
しかし近年は、結婚式そのものを「挙式」と呼ぶ傾向もあります。
結婚式の主な種類は4つ
結婚式の種類には、「キリスト教式」「神前式」「人前式」「仏前式」があります。
キリスト教式
結婚式の中でも、とくに人気が高いのがキリスト教式です。
神父(プロテスタントなら牧師)の進行のもと、キリストの前で永遠の愛を誓います。
「真っ白なウエディングドレス」「ヴァージンロード」「誓いのキス」などは、多くの女性が夢に見る結婚式そのもの。
キリスト教とは無縁のカップルもキリスト教式を選ぶことが多く、ごく一般的な結婚式スタイルとして広く浸透しています。
神前式
神社にて、日本の神様たちに結婚を誓うのが神前式。
新婦は綿帽子に白無垢・新郎は羽織袴で、日本古来の伝統をしっかりと感じられるスタイルです。
神前式では会場内に雅な雅楽の調べが鳴り響き、厳かな雰囲気に包まれます。
新郎・新婦は神前にて「三三九度(さんさんくど)」や「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」などの儀式を経て、夫婦として長い将来をともに歩むことを誓います。
人前式
家族や友人、親族の前で結婚を誓うのが人前式。
宗教色はなく、定型文句や決められたスタイルもありません。
「自分たちらしい式を挙げたい」というカップルに選ばれており、アットホームな雰囲気で盛り上がります。
ほかの結婚式と比較すると、ややカジュアルな印象です。
仏前式
お寺や自宅で結婚式を行うのが仏前式です。
仏様とご先祖様に結婚を報告し、2人が夫婦となれたことへの感謝の気持ちを伝えます。
仏前式では僧侶が進行役を務め、家族・親族のみで行うのが一般的です。
仏前式ならではの儀式としては、僧侶から数珠を賜る「念珠授与」などがあります。
披露宴とは?
一般に、結婚式が終わった後に行われるのが「披露宴」です。
どのようなものなのか、具体的に見ていきましょう。
「お披露目」の意味を持つ華やかなパーティー
文字通り「お披露目」の意味を持つのが披露宴です。
結婚式は家族・親族のみで行われるケースがほとんどですが、披露宴は友人・職場の同僚・上司などを招いて華やかに行います。
「宴」という文字からもわかるとおり、結婚を祝う華々しいパーティーと考えればよいでしょう。
披露宴の時間は、2~3時間程度が一般的です。
新郎・新婦はごちそうや引き出物を用意してゲストをもてなし、ゲストはご祝儀を持参してお祝いを伝えます。
式のプログラムは、友人の挨拶や余興があったり、新郎・新婦の手紙コーナーがあったりなど盛りだくさん。
笑ったり泣いたりと忙しいパーティーは結婚のお祝いにふさわしく、新郎・新婦にとって一生の思い出となります。
披露宴のスタイルはさまざま
一般的な披露宴は、会場にゲストの席が設けられ、コース料理が振る舞われるスタイル。
しかし近年は、披露宴のスタイルも多様化しています。
立食式
ゲストに決められた席を設けない、ビュッフェ形式のパーティーです。
カジュアルでフランクなムードになりやすく、親しい人とアットホームに楽しみたいカップルに向いています。
立食式の場合は、「ご祝儀不要」「会費制」にするカップルが多いようです。
1.5次会
コース式ほど格式張らない披露宴です。
披露宴と2次会の中間くらいのスタイルのため、1.5次会と呼ばれます。
ただし1.5次会を選ぶ人は、「ゲストに負担をかけたくない」「カジュアルに楽しみたい」という人がほとんど。
料理は着席形式のビュッフェスタイルかカジュアルなコース料理で、頻繁なお色直しもありません。
ゲストが持参するご祝儀は、通常の披露宴の半額くらいが相場といわれています。
2部制ウエディング
1日に2回披露宴を行うのが2部制ウエディング。
1部・2部でゲストの顔ぶれを変え、趣の異なる披露宴を行います。
パーティースタイルはカップルによりさまざまですが、「1部は家族・親族・会社の人などで形式に則ったスタイルで」「2部は親しい友人を中心にカジュアルに」などがあるでしょう。
ゲストが多すぎてのんびりできないカップルや、ゲストに合わせて盛り上がり方を変えたいカップルなどが、2部制ウエディングを選択しています。
結婚式と披露宴の進行方法
結婚式当日は、結婚式が終わったら披露宴へと続きます。
それぞれどのような流れで行われるのか、簡単にチェックしていきましょう。
結婚式の流れ
以下は、キリスト教式(プロテスタント)の結婚式の流れの一例です。
- 1. 列席者の入場
- 2. 牧師による開式の宣言
- 3. 新郎入場
- 4. 新婦入場
- 5. 賛美歌斉唱
- 6. 聖書の朗読
- 7. 愛の誓い
- 8. 指輪の交換
- 9. 誓いのキス
- 10. 結婚宣言
- 11. 結婚証明書にサイン
- 12. 閉会の宣言
- 13. 新郎新婦退場
- 14. 列席者退場
列席者は、祭壇に向かって右側が新郎の親族、左側が新婦の親族です。
まず新郎が入場し、継いで新婦が父親にエスコートされて入場します。
祭壇の前で新郎にスイッチしたら、いよいよ2人の結婚式の始まりです。
賛美歌や聖書朗読が終わった後は、結婚式のクライマックス!愛の誓いと指輪の交換、誓いのキスへと続きます。
牧師が2人の結婚を宣言し、結婚証明書にサインをすれば結婚の儀式は終わりです。
忘れられない結婚式にするためにおすすめの演出
結婚式におすすめの演出として、以下のものがあります。
- ブーケ・ブーケトニアのセレモニー
- リングリレー
- リングボーイ・ベールガール
ブーケ・ブーケトニアのセレモニーとは、新郎が列席者から受け取った花を、花束にして新婦に渡すセレモニー。
花束を受け取った新婦は、そのうちの1本を新郎の胸元に挿します。
新郎がひざまずいて新婦に花束を渡す様子は、外国映画のワンシーンのようにロマンティック。
結婚式のムードがぐんと甘くなります。
一方リングリレーとは、列席者が新郎・新婦のところまで結婚指輪をリレーすること。
結婚指輪を長いリボンに通し、後ろから前へと送ってもらいます。
新郎・新婦は列席者の間を渡って来た結婚指輪を受け取り、指輪の交換を行うのです。
このほか、式の後に花嫁がブーケを投げる「ブーケトス」や、風船を空に向かって飛ばす「バルーンリリース」なども人気があります。
披露宴の流れ
以下は、ごく一般的な披露宴の一例です。
- 1. 新郎・新婦入場
- 2. 新郎・新婦紹介
- 3. 主賓挨拶
- 4. 乾杯
- 5. 歓談・食事
- 6. ウエディングケーキ入刀
- 7. ゲストの言葉
- 8. 新郎・新婦の退場(お色直し)
- 9. 新郎・新婦再入場
- 10. ゲストの余興・テーブルラウンド
- 11. 祝電紹介
- 12. 親への手紙・記念品・花束贈呈
- 13. 新郎・新婦の言葉
- 14. 新郎・新婦の退場
- 15. ゲストの退場(新郎・新婦のお見送り)
近年披露宴にもさまざまなスタイルがあって、「これ」という決まりはありません。
2人らしい構成や式の流れを考えましょう。
ゲストを退屈させない演出のポイント
長丁場の披露宴、ゲストを退屈させないことも大切なおもてなしのひとつ。
披露宴の演出は、さまざまなものがあります。
- ファーストバイト
- プロフィールムービー
- キッズカメラマン
- デザートビュッフェ
- カラードリップケーキ
- 果実酒作り など
ファーストバイトは、新郎・新婦がお互いにケーキを食べさせあうこと。
近年は余興的な意味が強くなっていて、ものすごく大きなスプーンを使ったり、かぶりついて食べたりなど、楽しい演出が多く見られます。
カラードリップケーキは、ウエディングケーキにカラフルなフルーツソースをかけるセレモニー。
真っ白なケーキがまったく異なるルックスに変わる様子は華やかで、ゲストの目を楽しませること間違いなしです。
また果実酒作りは、新郎・新婦が大きな瓶を持ち、各テーブルを回る演出のこと。
各テーブルでゲストにフルーツを入れてもらい、最後に新郎・新婦がお酒を注いで果実酒を作ります。
ゲスト参加型のおしゃれな演出は、会場一体となって盛り上がれるでしょう。
このほかおしゃれなウエルカムボードを作ったり、ゲスト一人ひとりにメッセージを付けたタグを作ったりする演出も好印象です。
【結婚式と披露宴の違いは?意味や進行方法を詳しく解説 まとめ】
結婚式と披露宴の違いを理解して、理想のスタイルを実現しよう!
結婚式は「儀式」、披露宴は「お披露目パーティー」です。
どちらもまとめて「結婚式」と呼ぶ傾向がありますが、実際には違うということを覚えておくとよいです。
結婚式も披露宴も、2人にとっては大切な日。
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