マリッジブルーとマタニティブルーの違いをわかりやすく解説
新生活の始まりには、何かと不安が付きもの。
とくに人生の大きなターニングポイントとなる結婚や出産に直面すると、戸惑ったり悩んだりすることもたくさん出てくるでしょう。
そのようなときに陥りやすいのが、今回解説していく「マリッジブルー」や「マタニティブルー」です。
マリッジブルーやマタニティブルーは誰にでも起こる可能性があります。
本記事では、マリッジブルーの「主な原因」と「対処法」について紹介します。
マリッジブルーはストレス、マタニティブルーはホルモン変化が引き金に
マリッジブルーもマタニティブルーも、双方ともに基本的には急激な生活環境の変化に対する不安感から来るものです。
マリッジブルーは結婚、マタニティブルーは出産というタイミングの差もありますが、実はそれぞれで引き金となる要素も大きく相違します。
まずマリッジブルーは、結婚に向けたストレスやプレッシャーがもとになって、「漠然と憂鬱になったり不調を感じたりする現象」です。
一方でマタニティブルーは、出産による女性のホルモンバランスの変化が影響し、「メンタル面などの症状」が発生します。
簡単にまとめると、マリッジブルーは「精神的負担」、マタニティブルーは「身体的負担」が原因という違いもあります。
マリッジブルーとは?結婚前後の不安感のこと
先ほどからも出てきているように、マリッジブルーは結婚時の不安感から、気分が落ち込んだりソワソワしたりするものです。
場合によってはパートナーにイライラすることが増える・すぐに喧嘩してしまうなど、思わず結婚を考え直してしまいそうな場面も出てくるでしょう。
とはいえマリッジブルーは、2人の新生活がうまく進んでいけば、自然と解消されていく一時的なものです。
なるべく深く考えすぎずに、自分の中で何が不安なのか、少しゆっくり考えてみましょう。
マリッジブルーは結婚初期に起こりやすい
マリッジブルーは、例えば、
- プロポーズ直後
- 結婚式の準備中
- 入籍や同居の前後
などに起こりやすい現象です。
やはり将来的な不安から来るものなので、男女問わずマリッジブルーに陥る可能性はあります。
もし結婚初期でパートナーとうまくかみ合わないときには、自分もしくは相手がマリッジブルーになっている場合も考えられます。
さほど大きな支障が出ていないのであれば、あまり深刻になりすぎず、次のように対処していくと良いでしょう。
マリッジブルーの解消はリフレッシュが大きなカギ
どことなくマリッジブルーで気分がすぐれないときには、なるべく「ストレスを発散」していくのが効果的です。
どんどんマリッジブルーが進んでしまうと、食欲がなくなったり眠れなくなったりなど、場合によっては身体的な不調につながる可能性もあります。
どうしてもマリッジブルーで心が落ち着かない際には、以下の方法を試してみましょう。
パートナーととことん話し合う
例えば同居を始めてから片方に負担が偏っているなど、新生活への不満からマリッジブルーになっているケースもあります。
そのほかにも、2人での暮らしがうまくいくか不安・結婚式の準備がお互いに協力できていないといった、パートナーとの関係性が影響している場合も少なくありません。
そこでマリッジブルーになっているときには、まず当事者である相手に相談してみるのがおすすめです。
とくに結婚初期は、お互いに本音が伝えられていないことも考えられます。
一度話し合うことで、案外すんなり解決できる場合もあるので、お互いの認識をすり合わせてみましょう。
自分の好きなことや気分転換をしてみる
ストレス発散には、楽しいことやリラックスできることで気分を変えてみるのが効きます。
例えば思い切って遠出してみるのも良し、友達と食事に行って話を聞いてもらうのも良し。
また結婚式の準備で疲れているときには、少し休憩がてらにマッサージや岩盤浴などで疲労を解消するのも良いかもしれません。
じっと落ち込んだままでいるよりも、何かしら動いたほうが前向きになれることもあるので、積極的に気分転換してみることをおすすめします。
マタニティブルーとは?出産にともなう不安感のこと
マタニティブルーは、正式にはマタニティブルーズと呼ばれていて、厳密には出産直後の軽い精神症状を指します。
ただ最近では妊娠中の不安感も合わせてマタニティブルーといわれるのが一般的です。
マタニティブルーは産後の体調不良や慣れない育児によるストレスもありますが、急激なホルモンバランスの変化に対して、心身が追い付いていない状態でもあります。
マタニティブルーもマリッジブルーと同様に、基本は「あくまで一時的な症状であることが多い」といわれています。
マタニティブルーは妊娠中から出産直後にかけて起こりやすい
前述にもあるようにマタニティブルーは出産前後に陥るもので、感情がうまく抑えられなかったり、不眠や倦怠感などを覚えたりする現象です。
とくに育児に対する不安が大きいと、プレッシャーも重なってマタニティブルーを深刻にしている可能性も。
マタニティブルーでなくても、妊娠や出産は女性の体に大きな影響を与えるものなので、頼れるときにはどんどん周りにサポートしてもらうようにしましょう。
マタニティブルーは身体的な問題として解消
マタニティブルーは、ただストレスを取り除くだけでは、なかなか解消されない場合も少なくありません。
そのためきちんと身体的な不調として対処していくことが重要。
パートナーの協力も得ながら、次のような方法も試してみると良いでしょう。
十分な休息を取る
体調がすぐれなかったり疲労が溜まっていたりすれば、気分まで落ち込んでしまうのは当然です。
とくに出産直後は十分な睡眠が取れないことも多いので、一度ゆっくり休める日を作ってみるのも1つの方法でしょう。
身体的な負担が少しでも解消できれば、リフレッシュして不安感が軽減されるケースもあるので、休息期間を設けてみることをおすすめします。
かかりつけの医師に相談する
マタニティブルーが疑われるときには、かかりつけの産婦人科医や助産師に話をしてみる方法もあります。
あまりにマタニティブルーの状態が続くようだと、産後うつを引き起こしてしまう場合もあるので、やはり専門家である医師に相談するのが無難。
話を聞いてもらうだけでも、少し気が楽になることもあるため、人に頼ることも大切です。
マリッジブルーとマタニティブルーが一緒に起こることもある?
結婚と出産が同時進行する授かり婚では、とくに女性はマリッジブルーにもマタニティブルーにもなる可能性はあります。
また妊娠中に挙式をする場合には、パーティの手配や子育ての準備など、やるべきことが一気に発生するケースも。
そうなるとストレスも疲労も溜まりやすくなるので十分に注意しましょう。
とにかく無理をしないように進める
マリッジブルーとマタニティブルーが同時に起きているときには、まずパートナーに状況をしっかりと理解してもらうことが欠かせません。
その上でお互いに協力しながら、新生活や結婚式ができる形を検討していきましょう。
例えばどちらかのご両親にサポートをお願いする・家族式やウェディングフォトだけにするなど、現状を見ながら対策を立てていくことをおすすめします。
【まとめ】マリッジブルーとマタニティブルーの違いをわかりやすく解説
マリッジブルーもマタニティブルーも落ち着いて対処することが大切!
マリッジブルーもマタニティブルーも、将来を案ずる気持ちが大きく関わっています。
とはいえどちらも多くの場合、基本的には「一過性のもの」なので、あまり自分や相手を責めたり考えすぎたりしないことも大切。
もしマリッジブルーやマタニティブルーになってしまった場合には、頼れるときにはパートナーにもサポートしてもらいつつ、無理せず対処していきましょう。