知っておくべき婚礼和装の基礎知識

2018.12.26 Dress

結婚式といえば和装と洋装の2種類があって、和装には特有の小物立ち居振舞いが存在しています。
衣装の種類としては、いわゆる白無垢に色打掛と、引き振袖や振袖といったタイプが存在します。

 

最も格式の高い婚礼衣装「白無垢」

白無垢は白一色で織り上げられているのが特徴で、格式でいえば最も高い位置にある正礼装です。綿帽子と角隠しといった小物に加え、打掛に帯と掛け下も全て白で統一されることが多いです。白一色の純白は、神前式において特に人気ですが、当然ながら立ち居振舞いが駄目だと台無しになるので、所作にも相応のものが求められます。白無垢と呼ばれるのはその名の通り、白一色で作られたもののみを指すので、金銀などの刺繍を加えたものは白地の打掛となります。

 

華やかさに目を惹く「色打掛」

色打掛

白無垢と同じく和装の定番で、比較的派手な赤色が目を引く色打掛は、同格で正礼装に認められている着物の種類です。染めの派手さや模様に特徴があって、好みに合わせて選べる魅力があります。近年は和装も割りと自由度が高まっており、神前式で角隠しを使用して、披露宴になるとヘアスタイルを変えるといった楽しみ方が増えています。

 

優美な印象を与える「引き振袖」

引き振袖は大振袖という呼び名もあり、一般的な着物よりも袖の長さがアクセントとなります。裾のふき綿が美しく、女性らしいボディラインを綺麗に引き立ててくれます。格調高く優美な印象を与えますから、和装の選択肢の1つとして検討に値します。
振袖は未婚女性が身につける和装で、結婚式は着用できる最後の機会です。メリットは動きやすさと柄の充実にあって、実用性が重視されますが、披露宴の主役を引き立てる魅力も有します。

 

縁起の良い小物を身に着けよう

小物は現代の化粧ポーチにあたる筥迫や、帯の上を飾り付ける帯揚げなどが定番です。手に末広と呼ばれる扇子を持てば、上品さがアップして、末永く幸せが続く縁起も担げます。しかし、広げてしまえば立ち居振舞いが台無しですから、小物の種類の意味や特徴を理解して、正しく取り扱うことが大切です。懐剣も小物の1つで、布袋の中に短刀が入っているのが特徴です。これは帯の左側に挿しておくのが基本で、魔除けになることから同じく縁起が良いです。

 

美しさが際立つ立ち居振舞い

立ち居振舞い

和装を選んで身につけたら、次は立ち居振舞いが重要です。
立つ時は背筋を伸ばして姿勢を美しく保ち、頭から足の裏にまで1本の線が通るイメージで立ちましょう。顎は後ろに軽く引き、背筋がS字になるように意識すると、白無垢姿がより美しくなります。つま先はハの字ではなく内側を心掛け、手は帯び位置の前で軽く両手を重ね合わせます。指先が下を向くようにして、左手で右手を覆い隠すのが正解です。右手を軽く包み込むと、優しい雰囲気が強まって新婦の魅力がアップします。
一方、座る時は背中を背もたれに付けず、少し隙間を空けて浅く腰掛けます。背中を預けると帯が食い込んでしまったり、シワができてしまうので禁物です。ただし、浅く座ると前かがみになりがちなので、その点には気を付けて姿勢を一定に保つことが大事です。
歩く時の基本は立ち姿に共通しますが、小幅でゆっくりと前進するのがポイントです。体はなるべく前後左右には揺らさず、腰から下だけで安定感を保ちながら前進しましょう。歩幅は1歩あたり10cm程度が目安で、ややすり足気味にすると上手く進めます。この時に内股にすると、より上品さが高まるのでおすすめです。普段とは異なる歩き方なので、ついつい足元に目を向けがちですが、目線は3mほど先に置くのが無難です。
新郎に対し少し後ろを歩くと、2人の美しさが際立って魅力が増します。顎を引く時に伏し目がちにすると、更に美しさが際立つ立ち居振舞いになります。


白無垢などの婚礼和装は、裾が長く汚してしまう恐れがあります。歩く時は重ねる両手の間に裾の端を挟み、汚さないように気を付けるのが基本的な所作です。慣れない小物や所作が多いですから、本番前には十分に練習したり、身につけることが基本となります。

  • キュレーター:aoi!!